家庭での楽しみ方
松江の文化にならって、家でも抹茶を身近に取り入れてみませんか?
簡単な点て方を覚えれば、皆さんの日常にも抹茶の魅力が広がります。
シンプルな点て方 in キッチン
抹茶の飲み方としては大きく分けて薄茶と濃茶がありますが、家庭で手軽に、というとやはり「薄茶」になります。ここでは薄茶の点て方を紹介します。
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お湯の用意
お湯は天然水や浄水がおすすめ。沸騰させて、少し冷ました状態で使います。
水道水の場合は、カルキ臭を抜くためにポットの蓋を開けて、しっかり沸騰させてから使うのをおすすめします。 -
抹茶を入れる
茶杓なら2杯、ティースプーンなら1杯程度の抹茶を抹茶々碗(orカフェオレボウルなど)に入れます。量はお好みで調整してOK
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お湯を入れる
お湯は約70cc。計量カップに入れれば、湯冷しにもなります。これも、お好みで量を調整して大丈夫です。
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抹茶を点てる
- 抹茶をしっかり溶かすようにゆっくりと混ぜます。
- 茶筅を底から少し浮かせ、前後に素早くしっかり動かして泡立てます。回すとあまり泡立ちません。
- 泡が立ったら、茶筅を全体に回して泡を器の中央に集めましょう。最後に真ん中でゆっくり茶筅を持ち上げて、泡を盛り上げます。
泡をあまり立てない点て方もあるので、泡の量などもお好みです!
振るだけでプロの味?——シェイカーで気軽に楽しむ
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世には抹茶シェイカーというものがあります。これさえあれば茶筅すら不要で、振って器に移して飲める!しかも、抹茶ラテなどもお手軽に作れる優れものです。
シェイカーの使い方
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水を入れる
20mLの水を入れます。お湯は、容器が歪む恐れがあるのでやめてください。
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抹茶を入れる
茶杓なら2杯、ティースプーンなら1杯程度の抹茶を入れます。量はお好みで調節してOK
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よく振って溶かす
蓋をしっかり閉めて、30秒程度よく振りましょう。
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コップ等に移して、お湯を追加
お湯は、上で解説したのと同様、天然水や浄水がおすすめ。沸騰させて、少し冷ました状態で使います。量はお好みで調節してください。泡立ちがほしい人は、仕上げに茶筅で泡立てるか、ミルクフォーマーを利用すると簡単です。
シェイカーで気軽に抹茶ラテ
最後に入れるお湯をやめて、牛乳にすると抹茶ラテになります。
アイス(冷たい牛乳)で飲みたい場合は、シェイカーで溶かすときの水を40℃未満のお湯で溶かす方がおすすめ。
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後記
私自身、幼い頃から当たり前のように親しんできた抹茶でしたが、松江以外ではほとんどメジャーではなく、「茶道」という印象が強いことに驚いた記憶があります。逆にいうと今回の制作によって、抹茶の格式高くなった背景や作法の意味などを初めて知り、自分がいかに無知だったか反省しました。(今回のサイトでは割愛しましたが、所作一つ一つの意味を知ると、とてもシステマチックで面白い点がたくさんあります)
ですが、せっかく良いものなのだから、皆さんにも気軽に抹茶を楽しんでもらいたい。少しでも皆さんの日常の楽しみの一つになれば幸いです。ちょっとしたリラックスタイムに、一杯の抹茶を取り入れてみてはいかがでしょうか?
また、今回のWebサイト制作にあたり、有限会社中村茶舗様が、取材にご協力していただきました。心より感謝申し上げますとともに、閲覧してくださった皆様に抹茶ライフが広がることを願っています。